ぼくらの家ラボ

構造・性能

2020.01.10

冬場に多発!"ヒートショック"を知って、予防しよう

「冬はヒートショックに注意」ってニュースで聞いたんだけど、ヒートショックって何なの?

「ヒートショック」は、気温の変化によって血圧が上下して、心臓や血管の疾患が起こることニャ。ヒートショックが脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの病気を引き起こしてしまうニャ。
日本では年間累計1万人以上がヒートショックが原因で死亡しているとされているニャ。

"ヒートショック"という言葉を皆様はご存知でしょうか?
日本では年間累計1万人以上が"ヒートショック"が原因で死亡しているとされていています。
特に日本の入浴中の急死者数は諸外国に比べて高く、浴室と脱衣室の温度差がその原因であると考えられています。
そこで「ヒートショック"の危険」についてご紹介したいと思います。

"ヒートショック"とは?

脳卒中や心筋梗塞などを引きを起こす危険な現象

"ヒートショック"とは身体が激しい「温度差」にさらされることで血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こることをいいます。
この血圧の乱高下に伴って、脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの病気が起こる非常に危険な現象のことです。

日本では年間累計1万人以上がヒートショックが原因で死亡

交通事故よりも家の中でなくなる人の方が3倍も多い

ヒートショックの危険性は外出時ではなく、実は自宅内にあります。
交通事故よりも家の中でなくっている人の方が、なんと3倍も多いのです。
日本では年間累計1万人以上が"ヒートショックが原因で死亡しているとされているのです。

ヒートショックになりやすい場所(1)

冬場の入浴時になりやすい

このヒートショックは主に冬場に潜んでいます。
冬場の入浴時にはまず、暖房が効いた部屋から寒い脱衣所に移り、さらに衣服を脱ぐことで激しい温度差にさらされ血圧の急変が起こります。
その後、寒い浴室の中で熱いお湯につかり、身体が急激に温められることで再び激しい「温度差」にさらされ、2度目の血圧の急変が起こってしまいます。

ヒートショックになりやすい場所(2)

真夜中のトイレも危険

真夜中にトイレにいく際は、暖かい布団から暖房の効いていない冷え込んだトイレに行くことで激しい「温度差」にさらされ、血圧の急変が起こってしまいます。
このようにして私たちは知らず知らずのうちに"ヒートショック"を受けており、命の危険にさらされているのです。

ヒートショックを起こしやすい人

ヒートショック自体は誰にでも起こる可能性がある。

どんな人がヒートショックを起こしやすいのかというと、下記に当てはまる人が起こしやすいと言われています。

●65歳以上である
●肥満気味である
●睡眠時無呼吸症候群など呼吸器官に問題がある
●お風呂・洗面所・脱衣所・トイレが寒い家
●一番風呂に入ることが多い
●お風呂では首までお湯につかる
●高血圧・糖尿病・動脈硬化の持病がある
●不整脈がある
●暑めのお風呂を好む
●深夜に入ることが多い
●お酒を飲んでから入浴することがある

ただ、ヒートショック自体は誰にでも起こる可能性があります。

海外との浴室死者数の比較

ヒートショックによる事故は日本が断トツで多い

日本は冬より冬が寒い国は世界にいくつもありますが、浴室死者数つまり「ヒートショック」でよる事故は日本が断トツで多いことが分かっています。
外気温が比較的近いとされる韓国と比べても4倍以上の方が亡くなっているのです。

日本人は「採暖民族」だった

暖房室と非暖房室との温度差を少なくすることが重要

古くから日本は囲炉裏(いろり)から始まり、ストーブやコタツといった限られた場所で暖を採る「採暖」で寒さをしのいできました。
欧米諸国は家全体を暖めるセントラルヒーティングが主流なのに対して、居間(リビング)や寝室等、人がいるところだけを暖めてきた日本には、家の気密・断熱性能を高め、家全体を暖めるという発想がなく、「冬は寒くて当たり前」という人が一般的でした。

ヒートショックは防ぐには家の断熱性能を上げて、暖房室と非暖房室(廊下・トイレ・お風呂など)との温度差を少なくすることが重要なのです。

高気密・高断熱のお家にすることで命を守る

家の気密・断熱について考えてみませんか?

低気密・低断熱のお家は不快感を与えてしまうだけではなく、お住まいになるご家族の命に関わる危険性を高めてしまうことになりかねません。
高断熱・高気密のお家にすることは低温や温度差を解消し、ご自身やご家族の健康リスクを軽減してくれるのです。

何より大切な「ご家族の命と健康」を守るためにも、家の断熱・気密についてこの機会に考えてみませんか?

  • "ヒートショック"とは身体が激しい「温度差」にさらされることで血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こること。

  • 血圧の乱高下に伴って、脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの病気が起こる非常に危険な現象。

  • 高気密・高断熱のお家にすることで健康被害、そして命の危険性を軽減してくれる。